AppStoreのアカウントできて一安心していたら、大きな落とし穴がありました。
そう。税金対策。
あれですね、アメリカで課税されちゃうから、ちゃんと手続きしておかないと、日米で二重に課金されちゃうよ、ってやつです。
これ、個人アカウントだと結構楽だったんですが、法人はちゃんとやらなければなりません。
しかもこの「税金情報」をちゃんと入力しておかないとAppStoreでなにも販売できないのです(アプリの権利委譲もアプリ内課金のテストもできない状態でした)。困った困った。一度登録すると修正は難しそう(そもそも修正できるのかも不明)ですし。
具体的にはこの2つ書類を処理する必要があります。
- SS-4
- W-BEN8-E
法律のことは全然わからない私の理解として、ものすごく簡単に言うと、W-BEN8-Eがアメリカで課税しないでねって言う書類で、そのために必要なEIN(雇用者番号)を取得するための書類がSS-4です。
W-BEN8-Eは法人版。個人だとW-BEN8でいいようです。最近はKindle自費出版のおかげでググるとこのあたりの情報はたくさんでてきます。
SS-4
こちらからPDFが取得できます。
書き方もついてますが、上述のようにKindle絡みで日本語の解説サイトもたくさんありました。
もちろん、SS-4の取得代行サービスも世の中にはたくさんありますが、今回は自分でやってみました。時間という意味では代行してもらったほうが圧倒的に早かったと思いますが、まあそれはそれとして。
法人ということもあって、こちらにお世話になりました。
フォームSS-4の記入例(法人)――IRSへ「雇用者番号(EIN)」取得を申請 | materialize.jp
で、申請は電話 or FAX or 郵送です。FAX?まじで?
“Where to File Your Taxes” (for Form SS-4)
そもそもちゃんと届いているのかどうかわからないFAXはほんとコワイ。いや、ちゃんと電話して「届いてる?」って聞けばいいんでしょうけれど、そこまでの度量もないので。
上記番号はどうやら役所があいている時間しかちゃんと受信できないようですが、開いている時間もかなり混雑しているみたいでした。日本時間で言うと、夜は全然ダメで早朝だとすんなり送信できました。
ちなみに、配付サイトから取得できるSS-4のInstructionに載ってる番号は古いです。どんな罠やねん。そのせいで1週間くらい無駄に待ってしまいました。
といいつつも、ほんとに全然音沙汰がない(1週間〜10日くらいで返事があるという情報あり)ので正しい番号宛にも2回ほど送信しました。2回目はちゃんと「なんかおかしいところあったらここまでメールください」っていう送付状つきで。そのせいかどうかはわかりませんが2回目の分が受理されて番号がFAXで返ってきました。実際に10日くらいでしたね。
うちにはたまたまFAXがあるので送受信できましたが、そうでない人はネット上のFAXサービスなどを使うとよいと思います。
毎朝、起きては夜中のうちにFAXが届いていなかったことを見てがっかりし、朝食中にFAXが動き出した時にはほんと歓喜でした。
FAXが返ってきて、しばらくするとちゃんとしたものが郵送で届きます。
W-BEN8-E
現物は結構項目の多い書類なのですが、iTunesConnect上で必要な項目だけフォームで入力すればいい方式になっています。これは助かります。
それでもなにをいれたらいいのかわからないところもたくさんあって、いろいろとググって調べまくりました。法律用語の英語とか翻訳かけてもわけわからんのです。
Kindle(Amazon)なりGoogleなりMicrosoftなり、どこのストアでもおそらく同様の手続きが必要になってくるのでどこの情報でも参考にはなるかと。
これでようやくAppStoreでの準備完了です。やった!
この税金まわり(SS-4関連)は設立直後から平行作業できたはずなのにすっかり忘れていたこともあって、結果的に会社設立から2ヶ月以上かかってしまいました。まあもう二度とはしないと思いますが、これからの方はお気を付けて。
まとめ
ここでの時間経過はこういう感じでした。
- 10/9: SS-4 FAX送信(番号間違い)
- 10/15: SS-4 FAX送信2回目
- 10/27: SS-4 FAX送信3回目
- 11/6: SS-4 3回目のFAXに返事あり
- 11/7: W-BEN4-E入力→手続き完了
このシリーズもいったんここで終わりです。ほかにもなにかあれば、追加していくかもということで。