今から7年前の2008年11月17日。初めて「そら案内」が公開されました。
それから7年経ち、紆余曲折あって今があるわけですけれども、せっかくなのでちょっと振り返ってみました。
itok時代
もう覚えていない人も、知らない人もたくさんいると思いますが、最初のそら案内は私itokが個人で開発したアプリでした。
2008年。iPhone 3Gが発売された年。当時は、天気予報といえば、純正のアプリを使うか、海外製のアプリを使うしかありませんでした。どちらも天気予報のソースは海外。残念ながら、まともな予報が表示されることはありません。
毎日使うiPhone。ここでちゃんとした天気予報が見られないのなら、自分で作るか。そんな思いから「そら案内」ははじまりました。(当時は本当に、今の天気ランキング上位にあるような予報アプリは一つもなかったのです)
最初のアプリアイコンは自分で書きました(確かOmni使った)。でもこれが今でもモチーフになっているんですよね。
その後、メタ・グラマー様の協力を得て、見た目を一新し、
iPad版も公開し(これは当時かなり待望されていたようで、公開と同時に総合ランキング1位となりました)
そうそう、NHKの番組内で一瞬だけアイコンが映ったこともありました。
ここまでが第1世代のそら案内です。
フィードテイラー時代
2011/2/16。当時勤めていたフィードテイラーにそら案内を持ち込むことで、日本気象協会様との協業が実現されました。これにより膨大な天気データにアクセスできるようになりました。
第1世代はiPhone/iPad別々に作られていましたが、一から作り直したことにより、ここからユニバーサルアプリですね。
シンプルな天気予報 iPhone/iPad アプリ「そら案内 for iOS」リリースしました
このころはまだ、初期のそら案内のインターフェースを踏襲しており、今日明日の最新予報と週間予報をタブで切り替えたり、広域予報とポイント予報の2種類の予報を別々に表示する方式を取っていました。
これが第2世代。今は「そら案内 Classic」という名前になっています(ストアにはありませんが)
第3世代
第3世代はまずMac版からやってきます。これまで広域予報・ポイント予報を別々に表示していたものを、1回の地域登録で両方みられるようにしました。
ほかにも気温グラフとか、天気画像まわりにも大幅な改良が含まれました。
iOS版もそれにならって作られています。横フリックでの地域切り替えと、縦スクロールでの詳細表示というところは初代から変わっていないんですけどね。
この時、GUIも完全に変わってしまうので、旧OSでのサポートという意味もあって別のアプリにすることとしました。(もちろんそのやり方には賛否あるわけですけれども・・・
途中でフラット化されたり、AppleWatchに対応したり。
ちなみに第3世代からサーバがAWS上にやってきました。それまではphpでしたが、ここでnode.jsになってます。
Android版やWindows版もこのころです。最初、Android版は開発を外部に委託していた(第2世代のころ)のですが、第3世代に合わせて、内製に切り替えるようになりました。
そらかぜ時代
そして現在、2度目の権利委譲を経て、そら案内はここにあります。次が第4世代。
アプリアイコンは完全にフラット化される予定です。
次のアップデートは、見た目や機能としてものすごく進化したというわけではないですが(それでももちろん、たくさんの機能追加がされたり、UIが変更になったりしていますが)、全面的に書き直したことにより今後も末長くメンテナンスできるようになったのではないかと思っています。
もともと、第3世代と第4世代はわけるつもりはなかったんですが、ストアの仕様の都合上、別アプリとなってしまいました。この点に関してはユーザのみなさんにご迷惑をおかけする形になってしまい残念です・・・申し訳ありません。
最初は「無いから作る」という単純なところからスタートし、今はシンプルな天気予報アプリをという思いで開発されています。あらゆる天気情報にアクセスできる必要はない。ぱっと見て天気がわかって、ちょっと操作するともうちょっと詳しくわかる。そんなアプリで居続けたいと思っています。
そんなわけで「そら案内」はまだまだ続きます。あくまでシンプルなアプリというスタンスを崩すことなく、みなさんの生活に少しでもお役に立てればと。今はv5の開発にかかりきりになっていますが、いずれはTV版も作りたいと思っています。
7年間、こうやって歩んでこれたのも、たくさんのユーザさんが使い続けてくれるおかげだなと大変感謝しております。本当にありがとうございます。そしてこれからもどうぞよろしくお願いします。
と書いていて改めて思ってのですけれど、ほんと「そら案内」好きなんだなあと>自分