そら案内 15周年

今から15年前の2008年11月17日。初めて「そら案内」が公開されました。

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この記事は↓に加筆修正したものになりますが、この紆余曲折あった15年を振り返ってみました。

そら案内 7周年 – 株式会社そらかぜ(2015.11.17)

そら案内 10周年 – 株式会社そらかぜ(2018.11.17)

itok時代

もう覚えていない人も、知らない人もたくさんいると思いますが、最初のそら案内は私itokが個人で開発したアプリでした。

iPhone 天気予報アプリ「そら案内」をリリースしました(2008.11.17)

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2008年。iPhone 3Gが発売された年。当時は、天気予報といえば、純正のアプリを使うか、海外製のアプリを使うしかありませんでした。どちらも天気予報のソースは海外。残念ながら、まともな予報が表示されることはありません。

毎日使うiPhone。ここでちゃんとした天気予報が見られないのなら、自分で作るか。そんな思いから「そら案内」ははじまりました。(当時は本当に、今の天気ランキング上位にあるような予報アプリは一つもなかったのです)

最初のアプリアイコンは自分で書きました(確かOmni使った)。でもこれが今でもモチーフになっているんですよね。

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その後、メタ・グラマー様の協力を得て、見た目を一新し、

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iPad版も公開し(これは当時かなり待望されていたようで、公開と同時に総合ランキング1位となりました)

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そうそう、NHKの番組内で一瞬だけアイコンが映ったこともありました。

NHK

ここまでが第1世代のそら案内です。

フィードテイラー時代

2011/2/16。当時勤めていたフィードテイラーにそら案内を持ち込むことで、日本気象協会様との協業が実現されました。これにより膨大な天気データにアクセスできるようになりました。

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第1世代はiPhone/iPad別々に作られていましたが、一から作り直したことにより、ここからユニバーサルアプリですね。

シンプルな天気予報 iPhone/iPad アプリ「そら案内 for iOS」リリースしました(2011.2.17)

このころはまだ、初期のそら案内のインターフェースを踏襲しており、今日明日の最新予報と週間予報をタブで切り替えたり、広域予報とポイント予報の2種類の予報を別々に表示する方式を取っていました。

これが第2世代。今は「そら案内 Classic」という名前になっています(ストアにはありませんが)

第3世代

第3世代はまずMac版からやってきます。これまで広域予報・ポイント予報を別々に表示していたものを、1回の地域登録で両方みられるようにしました。

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ほかにも気温グラフとか、天気画像まわりにも大幅な改良が含まれました。

iOS版もそれにならって作られています。横フリックでの地域切り替えと、縦スクロールでの詳細表示というところは初代から変わっていないんですけどね。

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この時、GUIも完全に変わってしまうので、旧OSでのサポートという意味もあって別のアプリにすることとしました。(もちろんそのやり方には賛否あるわけですけれども・・・

途中でフラット化されたり、AppleWatchに対応したり。

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ちなみに第3世代からサーバがAWS上にやってきました。それまではphpでしたが、ここでnode.jsになってます。

Android版やWindows版もこのころです。最初、Android版は開発を外部に委託していた(第2世代のころ)のですが、第3世代に合わせて、内製に切り替えるようになりました。

そらかぜ時代

そして現在、2度目の権利委譲を経た第4世代。

第4世代

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アプリアイコンが完全にフラット化され、見た目や機能としてものすごく進化したというわけではないではないですが(それでももちろん、たくさんの機能追加がされたり、UIが変更になったりしていますが)、全面的に(Swiftで)書き直されたバージョンです。

もともと、第3世代と第4世代はわけるつもりはなかったんですが、ストアの仕様の都合上、別アプリとなってしまいました。

そのあたりについてはここが詳しいです。

そら案内(iOS版)v5.0.0を新規アプリとして公開しました – 株式会社そらかぜ(2016.1.13)

ここから高解像度降水ナウキャストへの対応、1時間予報の表示、熱中症指数の表示、などの機能が追加され、ほかのOS版もそれに追随する形でアップデートしていきました。

WeatherJapan

そして、「そら案内」そのものではないですが、天気予報の姉妹アプリ、WeatherJapanが登場します。

海外から日本への旅行者向けという位置づけで、多言語化対応し、よりシンプルな構成にアプリとなっています。

WeatherJapan以降、予報のデータソースも少し変更されており、第5世代のそら案内もこれに追随する形となっています。

WeatherJapan | Japan’s weather forecast for tourists

第5世代

10周年の時点では開発中でしたが、現在のそら案内はこの第5世代となります。

iOS(iPadOS)だけでなくAndroidほぼ同等の機能を持ったものとして、そしてmacOS向けにはCatalystという仕組みでiOS版とソースコードを共通化することとなりました。

国産データのシンプルな天気予報アプリ

第4世代からの進化でいえば、ウィジェット、2週間予報、各種天気画像の拡充、そして最近「ザーザー降り通知」も追加されました。

最長2週間先までの天気予報表示に対応した天気予報アプリ「そら案内」(iOS版、macOS版、Android版)公開のお知らせ – 株式会社そらかぜ(2022.12.20)

降水量の通知に対応した雨雲予測iOSアプリ「そらレーダー」v7.0.0公開のお知らせ – 株式会社そらかぜ(2023.4.11)

そら案内(iOS版/Android版) のアップデートを公開しました – ザーザー降り通知 – 株式会社そらかぜ(2023.6.5)

サーバ側の話をすると、「ザーザー降り通知」もそうですが、台風画像も元データのXMLからそら案内オリジナルの画像を生成するようにしています。

そら案内シリーズの台風画像を自社製に置き換えました – 株式会社そらかぜ(2021.6.2)

ここ最近は大掛かりなリニューアルはされないものの、OSにあわせて機能を追加したり、内部実装を改善し続けています。

 

最初は「無いから作る」という単純なところからスタートしたこのアプリ。天気予報という誰にも身近な情報を気軽に確認できる、そういうアプリであり続けたいと思っています。広く浅く、みなさんの生活のちょっとしたお役に立てればと。

そら案内シリーズとしては水面下で企画が動いていたりしますので、そのうちみなさんにお届けできるモノができてくるかもしれません。

15年間、こうやって歩んでこれたのも、たくさんのユーザさんが使い続けてくれるおかげだなと大変感謝しております。本当にありがとうございます。そしてこれからもどうぞよろしくお願いします。